名前をつけてやる

特別なことを書かないといけない気がして、でもそんなに気負うものでもないという気持ちもあり、結局何を書くべきかわからずなんとなく筆から遠ざかっていたらあっという間に誕生日も過ぎ、2021年も終わり、2022年という未知の世界。おれはおれとして生まれ…

問いの松明、恋の最悪

なんていうか人生どうなってくのかなって考えてまず最初に簡単に間違いなく辿り着く絶対の終わりって死じゃないですか。その過程とかいつ死ぬのかとかってのは置いておいて、とにかくどんな人も最後は死なんですよ。じゃあ生きるって何?って考えると死を目…

そこどこここの

生と死の混濁、ゆるむ輪郭のしるべ、黒が光で白が闇であることの方が往往にして多い。重荷重いそこに吐露し折々、想い、氷の恋。雑煮の餅。おい、主に滅び。とうに遅い、脆い、ほどほどに呪い。ここは遠い。

空きアキ秋飽きあき

お元気ですか?わたしはこの質問をされるとボチボチです、としか答えられない。元気ってどういう状態?良いことも悪いこともあるなあ、とか考え始めてフリーズしてしまう。夏が終わったらしいです。秋が始まるらしい、けど、季節感をまったく感じる間もなく…

siriasu

『いつか 恋することすら忘れられなくなるぞ』 ウ山あまねの新曲でこんな歌詞があった。わたしは基本的に何も忘れたくないし、特に恋だとか、消え去りそうなうつろいほど固定させたいものだと思ってきたので、この歌詞が膜のように心の薄皮を包み、目から鱗…

ゆうラン

時は時計によって音を含む、我々の五感は概念が保っている。沈黙も聞こえるし、夜は流れ込む。あなたの存在に熱や光を感じるし、あの日の思い出に灰色を見る。一、ニの間に無限がある、知覚できないものに如何様な価値を見出せるのか。私の光は誰を照らして…

クラゲ

忘れたくないこと。 言葉は不完全で不自由な、暫定的でしか足りえないツールだけれど、余すことなく伝えようとすることを、言葉を尽くすことを諦めない人が、おれは好きなのかもしれない。 毎日生きていたらあっという間に過去が積み重なっている。そのどれ…

定額制生き放題

おれは感動屋さんだしその分悲しいようなこともどっぷり悲しくなってしまう癖がずっとあったんだけど、感傷になんて意味ないみたいな風潮に苦しめられてきたのめちゃくちゃ馬鹿馬鹿しくなってきた。おれはただ自分の感情に誠実でいたかっただけだし、自分の…

N30

「19才になったら死ぬと思う」って言ってた幼馴染が今日で30周年。その言葉が本当だろうと信じられるくらいには儚く揺れていたのに今やスクスクと健康に暮らしているみたいだ。もう数年以上も会っていないがおれはそれが嬉しい。 あの頃、はやく人間になりた…

点と線

話したいことなんてなくて、おれにはやるべきことしかない。良くなり続けるということの、なんと味気なさか!人に言えないようなことや感情が消え去ったワケではないけれど、ただ淡々と良くなっている。身体の老いだけが口惜しい、良くなり続けてどこかで死…

虫っけら

はじめての気付き、わたしは自分に都合のいいことばかりの夢を見るとひどく落ち込む。自分の浅ましさや醜さ、愚かさ、身勝手さが身に染みる。それが夢という、深層心理のような、自身で管理できないところに滲み出てしまうとお手上げだ。わたしは、わたしと…

メーデー/明日

あっという間に2021年、令和は3年。1月も過ぎ2月に。2020年はどんな年だったか、半分以上働いてなかったし、世界には冗談みたいにウイルスが蔓延して人々はマスク無しでは暮らせない日々をおくっているのだった。そんな馬鹿な。2019年は猛烈に働きまくってい…

彗星

くるまる毛布のぬくもりは私自身だからもっとも孤独に近い優しさであり熱である。静寂の夜に目を閉じて潜る心の海、孤高のみ、連れてけるものは何も無い。耳を澄ませて静けさの中に眠る豪雨のような沈黙に気付く、ああ解像度。ぼくの解像度はどこへ行ってし…

まままま、まじょりてぃ

夢にチャットモンチーの橋本絵莉子さんが出てきたので、久しぶりにチャットモンチーを聴いていた。心の泥を掬われて沈殿が舞うように、涙が自然に溢れそうになった。さいきん音楽を聴いて、心がこんなに揺さぶられることがなく、素晴らしすぎる君島大空さん…

みえないみえる、輪郭のうちとそと

あなたは運命を信じますか、信じるか信じないか、それは絶対的なものでも宗教的なものでも超自然的なものでもなく、ぼくにとってはその他雑事や常識や良識を積み重ねてきた当たり前の事象と同様だ。信じざるを得ない、あるに違いないと思った出来事が、いく…

されども

昨年の今頃は、コンセントが抜けているのに気付かず冷蔵庫の中のものを全部ダメにしたり、大好きな人たちとピクニックをしたりしていたらしい。気負わなくてもすきでいてくれる人たちを大事にしようと思っていたらしい、輪郭は取り戻せたかい?それと猛烈に…

このこころ、ここにいること

自分がやりたいことと、自分が見たいものをやるということ、後者をなりたい自分になるという観点で見るとこれはどちらも自分主体の話で、でも否なるんだ〜似て。おれはおれがなりたい自分だと思ったことあんまり無いけど良くはなってきてる気がする、これは…

屑の光、チカチカと星

出会いと別れ出会いと別れ、さよならだけが人生ならば出会いもまた人生。時は巡り日はめくり、夜に寝たり朝に寝たり、夜に起きたり朝に起きたり。今朝は酒の匂いが凄まじい美女を眺めながら茄子の素揚げを食べたりした。その前は旧友と朝まで電話をしたりな…

つめたいひかり

同い年の凄まじい才能を持つ方が亡くなってしまった。才能なんて関係ないよ、才能なんて関係なく悲しい出来事なのに才能があって努力をして才能を磨かれてきた方だから沢山の人にその死を悼まれている。同い年の方が亡くなってしまった。未曾有の情勢下のひ…

シノナツをこえたい

夏は永遠に続くような暑さを湛えていたのにあっさりと終わった、何かが終わることについて綺麗にいくことの方が少ないなんていつ諦めただろう。こういうとき例えば恋の終わりのように、というようなありきたりでいちばん簡易的に人の心を撫でられそうな語彙…

島を渡る

先日「知らないことあるんですか?」と問われて、あるに決まってるのにすぐ答えられなかったことがなんだか忘れられない。おれは何を知っていて、何を知らないのだろう。これまで何を知ってきて、これから何を知っていくんだろう。事実という言葉と、真実と…

恋とか愛とかの渦

さいきん若い人たちの恋愛模様みたいなものを間近で見せられていて食傷気味。みんな恋愛が好きで、決まりきったようにみんな恋愛が好きだからちょっとグロテスク。もちろん自分もその一部であることは否めない。誰かの存在にすがったり、誰かの存在に希望を…

ひとりはこわい

曲を作っている。完璧主義はあまり良くないからこだわりすぎないように、でも魂を込めて。こんなに怖かったっけ、ひとりで全て完結させるということ、責任を負うということ。バンドメンバーが待ってるとかライブやイベントや企画があるとかでなく、単に作り…

嫌な夜、明くる朝の死神

人生で初めて、自分の若さみたいなものについて強く考えている。いまわたしは声優という職業を目指していて、毎日考えたり努力したりしている。この業界は基本的にとても年若いので、役者というものに年齢は関係ないと言いながらも、やはり自分に残されたタ…

流れるのはフロウ、おれはいつも水に興味がある

先日、友達に誘ってもらってサイファーに参加させてもらった。サイファーってフリースタイルダンジョンみたいな感じでめちゃくちゃ韻を踏んでめちゃくちゃdisり合うのかと思ってたんだけどそういうのではなかった(ど素人のお手本みたいな感想)。ビートに乗…

暮らしと退廃と光

生きてるって感じする?生きてる感じってなんだろう。刺激をいつだって求めていて、退屈を上塗りしたくてやってきたけど、大切なことはけっこう退屈だったりする。会社という場所に行かなくなって95日が経った。本を読んで知らない世界を知るのも、必要なこ…

光、液体、祈り

浴びることができるのは液体だけだと思っていたけれど光も浴びることができるらしい、言葉って面白いですね。そうそう、わたしは人間らしさを愚かさやノイズのようなものだと思い込んでいて、研ぎ澄まされるということと機械になることの違いについてずっと…

夜、液体、流れ込む

あ、純度の高い死にたみは贅肉で淀みまくった脳に対してやってくる。夜ってやっぱり液体だし、過去ってやっぱり潮流。昔すごくすごく好きな人に好きなタイプを訊いたら「知らない世界に連れてってくれる人」って言ってて、知らない世界を提供し続けられる自…

明くる

個であるということ、社会という場に生きているがわたしは個である。今日は最高の一日だったんだけど、絶望的感情を与えられる側面もあったりしていて目が眩むようだった。わたしはわたしを人間で居させてくれるすべての人に祈りやいたわりや優しさを持って…

光る百年

書こうと思ったことがあったが少し置いておいたばかりに忘れてしまった。苛立つ。全部タイミングなんだとしたら生きるの向いていなさすぎる。タイミングを掴むには瞬発力が必要で、いつだって後から気付くことが多いぼくにはそういう力が無い。シャーマンキ…