屑の光、チカチカと星

出会いと別れ出会いと別れ、さよならだけが人生ならば出会いもまた人生。時は巡り日はめくり、夜に寝たり朝に寝たり、夜に起きたり朝に起きたり。今朝は酒の匂いが凄まじい美女を眺めながら茄子の素揚げを食べたりした。その前は旧友と朝まで電話をしたりなど。その前は友人の急な誘いにお茶をしばいたり、その前は友人に縁を切られたりなど。その前は、その前は、その前は。生まれた時から二十数年経った。深く関わった人間のことは今でも忘れないし思い出す。元カレ全員嫌い無理、という人の話、けれどおれには一度好きになった人のことを嫌いになる理由がない。おれは嫌われているかもしれないけれど。SNSを通じて知り合った友人が沢山いるけれど、SNSがなくなったら全部終わってしまうのだなあ、なんて言っていたらLINEを教えてくれた友人がいた。とても嬉しい。頻繁に連絡を取るわけではないけど、繋がりをくれたことがとても嬉しかった。去年、鹿野淳さんと作った本の中で、おれはZONEのsecret baseについて書いた。10年後の8月に2人は本当に出会えると思っていたのかどうか。おれ達には今スマートフォンがあってLINEがあってSNSがあって、遠くも近くもない。あなたと出会えたことが嬉しい。あなたと分かたれたことが悲しい。ツールから外れたところにある大きな流れ、運命とか縁とかそういうやつを信じる。今日もあなたが素敵でありますように。愛は出会い別れ、透けた布切れ。未来は俺達の手の中。遠くて近いところにいる人が、ほら生まれた日を迎えた。知らない星、知らない光、ここから見た輝く星は燃える石の屑。祈りは見えない光は見える、たまに裏返る。優しい人になりたい。美しさって何。