赤鬼

悲しみはいつだってこの身体の芯を貫いている!ここはモンスターの生存日記。自分が誰かを傷付けてしまう自分でないか、俺がいつも恐れているのはその一点である。

心の上振れも下振れも俺にとっては等価値で、触れているかどうかそのものに意味がある。但し世の中には悲しみの方がありふれているので、何もないよりは悲しみを選んでしまうという、ただそれだけだ。最近の俺は他人という鏡と接し続け、考え続けることで、俺の理解を促進している。

俺が俺を理解したい理由の一つは、俺と違う他人を理解したいということでもあり、俺はみんなと優しく関わっていたいんだ。誰も傷付かず、ベストな関係でいたい。

優しくならないといけない。でないとこの世界で俺のようなモンスターは生きていけない。美しさって何。