2015-12-01から1ヶ月間の記事一覧

お別れにむけて

北海道の冬は死んだように穏やかで、時が止まったような季節だったけれど、東京の冬は終わりの似合う凄惨な季節だ北海道の春はまだ冬の残滓を纏っていて、とても始まりの季節のようには思えなかったけれど、こんな季節の後に来るのならばなるほど、始まりを…

暴食の罪

魔法を信じたり希望を信じたりするのにもカロリーを消費するしだるい、ということを忘れて久しからず、何も感じないような顔で逃げるように日々を過ごすことはHPの消費が少なくてとても快適ださいきん夢という言葉についてよく考える、夢を見るのはダサい…

薄明

今朝も街を溶かすような朝陽だった自分にすら潜れなくなってしまった君は肺に穴が空いているんだ夕暮れの属性は朝陽のそれとはまるで違うので、双子のトリックみたいです君の言う話が本当か嘘かなんてどちらでもよかったということを思い出したような気がし…

この惑星で生き残るのだ

はじめて人の自伝を読んだ、それも芸能人とか有名人とか元社長とか霊能力者とかそういう人のではない、すこし普通で、すこし普通じゃない、いわゆる一般人の書いた自伝を読んだ秘密のブログを読むのがすきで、それって何かって、人の隙間だからだ、人の隙間…

ぼくは今日も今日を今日らしく生き切ることができない

誰かに、何かになるなんてことよりも面白い方がよっぽど尊い、特別になんて簡単になれる、それが素敵であれ凄惨であれ、なんなら指紋なんてみんな形が違うんだから、特別であることなんてなんら特別じゃない、苦しい苦しい息苦しい、ぼくは今日も今日を今日…

ぼくはぼくになりたい

全ては呪いのようである、20才の頃にはそんなことを思っていたあれからもう4年が過ぎた、相変わらずぼくは何者にもなれていない高校生の時には倫理の教科書を読みながら 善く生きること なんかについてあれこれと思考を巡らせていたりしていたけれど、今…