2018-01-01から1年間の記事一覧

嗚呼、永遠

帰りたい過去なんて本当に無いのだけれど、過去のシーンを見てみたいと思うことがある。でも見たところできっと後悔や口惜しさが先立つだろうから、二度と交わらないのが正解なんだろうなともなんとなく思う。まあそもそも、過去を見たりなんて現代、出来な…

なあ、友よ

27才になった。昨年の誕生日は何をしていたかとブログを読み返してみたら、体調を崩して病院で喘息の診断を受けていたらしい。今年はたくさん祝ってもらった、本当に感謝。いや、昨年も祝ってはもらったか。ありがたい。ぼくもみんなが生まれてきてくれてほ…

✗✗✗

他人に伝えるつもりのない、思うままに綴る詩のような日記です メール aiwooui@gmail.com twitter https://twitter.com/aiwoi_ soundcloud https://soundcloud.com/aiwoi

オン

感傷は流行りじゃない。失った夢だけが美しく見えるのは何故かしら?と松田聖子は歌ったが、それはある種の永遠だからだと思う。失ったものは永遠に形を変えない。なぜならそこに無いので。永遠に変わらないものをぼくはずっと探してきた。失ったものは美し…

このよのさみしさ

静謐という言葉が好きだ、それは透明にも似ている。身体が透明になる瞬間がある。それは孤独に似ているのだけれど、寂しくも悲しくもなく、それでいて寂しくも悲しくもあり、なんというか「完璧な孤独」という感じ。あの一瞬のために生きている。2年前、ひ…

うつつ・うつろ

もう愚かさに執着する必要がない、私の愚かさはあの日の銃弾のような言葉を信じるためにあった。もしくは私の過去が私を愛しんでくれたことを信じるためにあった。さよならばかりの人生だったが、いつかは自分の人生にさよならする時がくる。その時、自分が…

日々の泡、日々は泡、いつも朝

花は何の意味もないから、何の意味もない美しいだけを誰かに渡す気持ちは特別に決まっている。花言葉は誰が考えたのか、渡したいものに言葉が宿るなんて画期的だし呪いだ。連日、人を殺す夢を見ていた。殺すというか殺し合ってるんだけど、どうにか殺さずに…

一人称

誰かの人生の重荷や負担になりたくないといつも思っていて、それならたぶん死んで無になった方がはやいので、じゃあマイナスではなく何かを与えたいと思うのだけど、自分が誰かに与えられるものなんて持っているのだろうかという結論に、いつも辿り着く。私…

よわい気持ち、あわい愛

台風の夜にしにたくなってる、街は静か。五年前の曲を弾いて、四年前の気持ちになっている。この街は優しくも酷くもない街だが、ただ勢いと速さに流されてゆく。自分の信条を謳う際に、誰かを責めたり傷つけるやり方はしたくないなと強く思う。しかし感情は…

インスタレーション・センス

美しいってことは孤高ってことで、孤高ってことは傲慢ってことだ。すぐに愛という言葉を使う奴は信用できない。誰のどんな哲学を聞こうと、信用ならない。世界中の酸素を集めて燃やしたら、どれくらい燃えるだろうか。あなたに会えない日々が500年続いた。あ…

バーモント

昼間に飲んだ缶ビールで少しフワッとした身体で夜の街を歩く、静かな空気に包まれて、当たり前のように自分は一人だったと思い出す。思い出すということは忘れていたということで、自分は自分を忘れるよう仕向けるクセがある。本当に素敵な人にばかり恵まれ…

シの夏

平成最後の夏などと言うが、今のところ記念すべきような夏イベントはおこなわれていない。最後の夏と呼ぶにふさわしく思い起こされるのは2年前の夏。もう二度と来ないだろうと確信を持って言える季節なんてなんて奇跡なんだ。それを誰かと共有していたなん…

儚さ

なんだか泣きそうになってしまった。いつかぜんぶ消えてなくなるんだなあ、というか生まれた瞬間にもう全て消えている。覚えているというだけで本当はとっくに消えている、だから忘れても忘れなくても本当は一緒なんだ。儚さに美しさをおぼえる生物だったの…

ソラニン

「終わりがあるから美しい」みたいなの、あれずっと理解できなかったんですけど、そうじゃなくて全てのものには終わりがあるから、終わりを儚むだけでは寂しいから、せめて美しいと感じようとする心意気のことなんじゃないかと思い始めた、とTwitterに呟いた…

食傷

大事なものなんて要らないな、大事でも大事じゃなくてもどうせいつか死ぬんだから永遠に大事にする方法が未だ見つからない、そうするとただ身が振り回されたり心が重くなったりするだけなので大事なものなんて本当に余計だと思う。自分が心地いいと思える程…

酸欠

下着を履かないで寝る男の話を聞いた。肉体の外側にまとわりつくぬるさが気持ち悪いから服を脱いで眠る。皮も剥ぎたいし魂に氷を当てたい。人の匂いが無理、宙に浮くような話が欲しい、泳ぐように生きたいのにとおに川底に身を横たえている。泥が舞う、息が…

溺れている、群れが虫のよう。肉体に膜のように憂鬱がへばりついて部屋の重力がかさ増す。頭には霧がかかり未来が霞む。揺れる揺れる揺れる揺れる、頭の先から足の先まで運命的軌道に略奪される。人の思想、ゲロ吐きそう。泣きそう。頭が痛い。痛い居たい遺…

スプモーニと夏

顔を上げると紫の雲が空にその色を滲ませていた、自分の作った曲を聴きながら作った時のことを思い出していた。爛れた僕らは白痴のまま世界が終わっても、それでいいんだよ。君の愛の色は強い赤。熱くて眩しいそれは、ぼくが飲み干すには祝祭的すぎた。近く…

フロア

言葉を取り戻さなきゃならない、ぼくの心から発せられる日本語ではない日本語、色と味と感触を言の葉に乗せに見える形にする、心に近い言葉とぼくはいつそれを呼んでいただろう。透明になる瞬間と言い換えてもいい。論理的だなんだという文脈からは遠く離れ…

春の死体

眠すぎて毎日吐き気と一緒に暮らしてる、風はぬるすぎて春を飛び越して 夏の匂いさえよぎるよ。 晴れの日には雨を求め、雨の日には晴れを求め、満たない器を抱えたぼくのカルマは二酸化炭素になって青に溶ける。感傷の残響、感動、ノー残業 今日。 時の流れ…

偽りの憧れの色、キラキラしてうざい。永遠なんて無いし何にもない、それを知ったような顔で普段流してる自分がキモい。欲しいものは欲しいし、そもそもやっぱり永遠は欲しい。全てが問題なく最高な訳はないけれど、おれは出会った大事にしたい人全てを大事…

ミッドナイト

夜はなんにもなくたってカナシミが寄り添ってくることがあるけど、それで自分は自分なんだと思って安心することもある。友達が「可哀想って思われるのがどうしようもなく嫌だ」と言っているのを聞いて、自分はどうだったろうと思い出した。ぼくは可哀想だと…

澱みを負う

人間が持っているもの、目、鼻、口。耳に皮膚。感覚器。光は目で見るし匂いは鼻で感じるし味は口で味わうし、耳であなたの声を聞いて肌で体温をおぼえる。それだけだろうか。おれは魂の匂いを知っている。緑色の夜を知っているし、黒く震える声を知っている…

3月のそういう空気

昨日行ったライブが凄く楽しかった。Utaeさんと神様クラブとCity your cityを観たんだけど音楽が鳴ってる間ずっと踊りが止まなかった。おかげで足腰がペキペキになってる。出演者とお客さん合わせて半分以上くらいがなんか偶然知り合いで、音楽も最高だった…

地平の果てまで

さよなら。さようなら。左様なら。そうならねばならぬのら、別れましょう。この国の別れ際の言葉は、冷たい覚悟と共にある。この言葉を想う時、二度と会わないだろうと思われるひとのことを思い出して、意識が天国へ逝きかける。その全てが、左様ならば、と…

春、燦々と散々

こないだ「春になったら何を始めるの?」って訊かれて、「そっか、春って何かを始める季節なんだ」と思った。すごい!本当にびっくりしてしまった。考えたこともない発想だったのに、空気のように自然に身に沁みた。何を始めようかな。タトゥーいれちゃおう…

あいのう、さいのう、ないのう

愛とは?みたいなことについてはおそらく10年とちょっとくらい考えているんだけどおれには引き出しがない、昨日ネットで「愛は<相手が自分に愛されても不快に思わないだろう・愛してもいいと思える>という前提の元におこなえる行為だから、まず自分を肯定…

生存

春の嵐、ただでさえ風の強い千葉のはずれでは洗濯機の中のそれらの気分を味わった。暖かくなってきました、そちらの方はどうでしょうか。もうひとつの世界のぼく。穏やかに過ごせているでしょうか。調和のとれた大広間のようにやさしい冬の冷たさは懐かしく…

こぎとえるごすむ/すまない

おれの愛は基本的に湧き出る泉を止めない止められないことだから水質の如何は問題ではないしデザインセンスがないな、基本的に人に届けるものだという感覚がない。友人の実存などしているだろうかという思想が胸を打った、ぼくはかつて実存など疑うべくもな…

箱 箱箱

いとも簡単に死にたくなるが思念をボロ切れのようにして視界の端にかけて置いておけばとりあえず明日まで生き延ばせるから怠惰に生き永らえている。明日の光、記憶の中の星たち。雪に埋もれて泣き続けたような安心安全な破綻はこれからさき一生ないんだと思…