悲しみの色が好きだったりするんだ

おれ、人の悲しみの色が好きだったりするんだ。友達など愛する人について、いつだってハッピーハッピーでいてほしいと思うことは疑うべくもない事実なんだけど、悲しんでいる人の悲しみに惹かれてしまうところも多分にあり、そこに自己矛盾があったんだけどなんかあー、そう。その人の悲しみの色が好きだったりすることがあることに気付いた。感情にも人それぞれ色があるんだけど、その悲しみって綺麗だなって人がいる。もちろん逆も然り、ほんとにいつもニコニコしていてほしい人だっているが、なんかかなり腑に落ちた。あーでも涙は苦手かも、感情と事象はまた別の話だ。自分のことなのに今気付くことも沢山あるな、数十年経っても気付きっぱなし。潮流の中で生きている、おれは沢山のあぶくに掴まりたい。泳ぐように生きている人がすきだ。けれど溺れるように生きていくことも悪くない気もしている。明日には嫌になっているかもだけど。おれの愚かさの美徳はいったい何になる。肯定させてくれてもいいんだぜ、その悲しみよ。