睡眠薬で微睡む頭で今これを書いている。昨日は高校の友人とシン・仮面ライダーを観て巣鴨で飲んだ。かなり良い店だったからまた行きたい。出会ってから16年、4年ぶりくらいに会ったが話す内容は高校時代とあまり変わらない。「俺ら話す内容なんも進歩ねえなあ」って言ってた言葉がなんとなく残った。だが奴は結婚して子供がいて一児の父だ。奥さんとは奇跡的な出会いを果たして結婚したらしい。奇跡的。この世の全てはあまりにも奇跡的な奇跡だ。出会いも別れも必然のような偶然の運命的なそれだ。結婚までの過程の話を聞いたが、決まり切っているとしか思えないエピソードであった。おれが今ここに立っていること(ベッドで寝そべっているが)、運命的な奇跡であることは知っているから苦しくても生きている。自死を選ぶ人に無責任に「良いことあるよ」なんて言うのは傲慢だという意見を目にした。良いことがあるかないかは命の扱いにあまり関係ないからあまり意味はないように思う。おれは知っているから今日も生きている。もう会えない人に会いたい。会えないことも知っている。こんなに悲しいことはない。未来があるのに、あるからこそ、もう会えないことを知っているから悲しい。