釈迦い

これはもう1週間以上前の話。感性が減る薬についてのお話を読んだ。

https://note.com/nyalra2/n/na1f4d8c99705

 

これを読んで、ああ、と思って、思ったことをここに書こうと思っては力尽きて何も書けずに眠る、みたいな日々を1週間以上暮らしてるんだから実質感性が減っていようがいなかろうが、日々を生活に苛まれている。

何かを思い出そうとして、書いては消してを繰り返した。素直に書こう。

そう、社会に適合するための薬、それは社会に暮らす人々にとってとても素敵な効能だと思うが、その作用の中で明確に「感性を薄くすること」が提示されていることが、身も蓋もなさによる滑稽さと、ゾッとする何かを思わせる。なんていうか、物理的にというか、薬学的にというか、社会に適合するという目的を研究した先の延長線上には、やはり感性を薄くするという結論が乗っかってくるのだという、ある種の納得。

薬を飲んで感性を薄くして、社会というものの中で仕事というものをこなしていく、それが薬という、偏った言い方をすれば「悪いところを治す」ものの効用として、明示されていること、やっぱりなんか空恐ろしいというか、端的に言うと変な話だなって思った。

とは言いつつ、ぼくだって社会で上手くやりやすい方ではないし、ギリギリ端っこでやれる程度の社会性で暮らしを営めてきたのだから、社会に適合できない苦しみや痛みを軽視したくはないし、社会性のために薬を求めることを馬鹿にしたり諌めたりするつもりはない。

ただ堂々と、社会への適合の過程に、感性を薄くすることが据え置かれていることそれ自体に、すごく変な感じがしたっていうだけ。オチはないよ