祈り、呪い、許し

ちゃんと恥をかかないと一生前に進んでいけない人生!誰にも教えたくない愚かさみたいなものは積もり積もっていく。

愛は祈りだ、僕は祈る。舞城王太郎の名文だが、祈りは呪いでもある。この一文だって心を縛っているから呪いでもある。

恋愛という概念において、尊くも通念的なフェーズとして告白というものがあるけれど、自分の好意を伝えて何かを選択させる行為それ自体はある種暴力的でもあり、尊いのは関係性を築いていった上での確認作業としての告白であるのに、どうして無条件に行為それ自体が尊いとされているのか!!かなり愛から遠い行為だろそれは、とずっと思っていた。

愛は祈りだ。肝心なのは、祈り続けられる強さと在り方と環境が、自分にあるのかどうか。

でもおれは人間だから概念では在れない。全部ひっくるめて、少しでも全てを良くしていけるのは優しさだけだと思う。

だから優しく在りたい。優しく在りたいと思える人を、とにかく大切にしていきたい。愚かで矮小だし、上手くいかないことも、沢山沢山沢山あったけれど、少なくとも今そう思っていることは、ここに記しておくくらいなら許されてほしい。