ありふれた日々

特殊清掃が終わり、隣室は空室になっていた。たった2日であっけなく終わるものなのかと思った。身近なところで死があってもつつがなく日々は続く。廊下には消臭剤の匂い。

ありふれた日々。ありふれた日々、かあ。

運命的な出会いも、運命的な事件も、光のような瞬間も、呪いのような魔法のような言葉も、なんか、なんか、なんか。

あれから僕たちは何かを信じてこれたかなぁ…という歌詞。夜空の向こうには明日がもう待っている。日々を埋める、生活だけが残れば、まだラッキーなのかなあ。