シンプル

選択の話。何が起こったか全部知っている今、いつかのどこかへ戻ったとしたらどちらを選ぶだろうか?全部欲しかったから、きっとまた選べないのだろうと思う。選ぶというより、もっと上手くやろうと考えるのではなかろうか。机上の空論だ。何が起こるかわかっているのなら、誰だって何かしら準備をして、前よりも上手くやろうとするだろうから。

もう少し小さい選択の話。昨日、お茶をした。店を選ぶ際に2つ選択肢があって、片方を選んだ。選んだものの、もう片方の店も気にかかっていたら「遅すぎるよ」と言われた。「だってあっちの方が良かったかもしれない」そう言うと「どっちも良いんだよ」と返された。目から鱗だった。

良か不良、選択とはその二者択一だと、自分が信じて疑っていなかったことにまず驚き、「どっちも良い」という考え方にも感嘆した。シンプルなことなんだけれども。ぼくに欠けているものだと思った。帰り道は月がきれいだった。良い日だと思った。

 

真昼

なんとなくそんな気がして空を見上げたら、やっぱり月がきれいだったから、今日は最初から良い日になるって決まってたじゃないかって思った。今日は個人的な気持ちの帰り道だったから、マヒトゥ・ザ・ピーポーを聴いてる。自分の気持ちだけで一生あそべるな、誰のことも傷付けたくないな。愛は祈りで、そして呪いらしい、みんな祈ったり呪いあったり、噛み締めたり無かったことにしたりしている。ぼくはどちらも知っている。大事な言葉を、大事だったかどうか忘れることで、隙間を抜けている。いつか身体がバラバラになる日がくるのだと思うよ、さいきんあなたの暮らしはどう?君が元気で寂しいよ。そんな権利だって、自分で忘れちゃったのにね。

毎日思い出すってことは昨日それがあったってこととおんなじだな

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自分のTwitterを見返していたら2016年10月29日8時6分に「妖怪と付き合いたい、おれが死んだ500年後とかにたまに思い出して欲しい」ってつぶやいてた。自分が死んだ後も誰かの中に残るのは嬉しいと思うし、ごめんねって思う。いつもずっと覚えているのは、終わったものへの執着が病的なほうだと思うから、たまには覚えていてもらいたいと思ったんだと思う。さーよならーだーいすきなーひとーって今日なんか一日中あたまのなかで流れてた。以前友達に「好きなのに別れるなんてことこの世にあると思ってなかった」って言ったら「子供だったんだね」って返された。子供だったんでは、ないと思うよ。なんか恋愛事のようなことばかりさいきん書いてるけど、別に恋してる訳でも失恋した訳でもないです。なんにもないです。なんにもないから昔のことをよく思い出しているってだけです。

あの青、白

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今日いちばんの刺さり、なんて透明なことを言うんだろう。これを言っていたのはどうやら高校3年生なんだけど、その年齢だったことも尊さ。今、この時に言うんだ、っていう。だって多分この子はこの先もうこれとおんなじ意味で「大人」って言葉使えないとおもうから。

刺青、なんとなくずっと憧れがあるんだけど、この理由でする刺青が今のところ一等賞で美しいな、ぼくはいつから大人になったんだろう。こどものうちに刺青いれて、後悔する大人にはもうなれないんだなあ

 

星の砂

2月5日、久しぶりにラブサマと遊んだ。ラブサマの部屋は物や空気が詰め込まれてしっちゃかめっちゃかだけど、例えば本棚とかCDラックとか、その中で彼女の好きなものがキラキラ光っていて埋もれていない、ラブサマらしくて良い。昼過ぎに会ってうどんを食べて、酒を飲みながらオセロをして、風俗嬢の映画を観てたこ焼きをしてまた映画を観た。朝なのに空は暗かった。デモ音源を聴かせてもらったんだけど前より格段に良くなってた。来年はもっと良くなってるんだと思う。その来年はもっと。そう思わせてくれるのが音楽性とかコンテンツ力とかより、何よりあの子の魅力なんだと思う。はしゃぎながら褒めたけど実はけっこう本気で感動してちょっとだけ震えてしまった、美しいなあって思う。おれはあとどれくらい美しいものを見て、知って、そして取りこぼしていくんだろう。ずっと感動していたい。ずっと何かを信じていたい。帰り道、電車を降りたらちょっとだけ空が明るくなっていた。時は流れる。星は流れる。こういう時に会いたいと思うような人も、思い出も、たくさん流れていってしまった。もういちど言うけど時は流れる。おれはどこかへ行ってしまう。おれはどこかへ行ってしまう。それだけはもしかしたら、少しだけ美しいのかもしれない。

わからないなら死ねばいい、ぼくが好きな大森靖子さんの曲の一節で、物騒かも知れないけれど、「物騒かも知れないけれど」って枕詞をつけなきゃいけないような、自分の「こんなこと思っちゃいけないよな」みたいな気持ちも肯定してくれてるような気になる一文で、地味に好きなんだけど、同じく大森靖子さんのファンである人が「わからないなら笑えばいい」と言っていて、美しい人だなと思った、あなたはそれを受けてそれを選ぶんだなという感じ、わからないなら死ねばいい

地下二階

なんとなく急に「永遠って知ってる?」って友達に訊いてしまった、ちゃんと答えてくれるの嬉しい、頭がおかしい人だと思われても仕方ないし、実際もうそこそこ頭がおかしいのかもしれない。どっちにしろそういう人に出会えて仲良くしてくれて本当にありがとうございます。週末はたくさん遊んだ!会いたい人話したい人何かをしたい人が多すぎる、時間が足りないし身体も足りない、でも帰りに嫌なものも見た、泥酔して倒れてる女の人をiPhoneで撮って「こわ〜」「こっち見た〜」とかやってるカップルを見た、あれらでも人の子なんだって、全肯定なんて最悪だと思った、あんなの肯定したくないし、どんなに良い人でも残酷な部分を持ってない人っていないのかなとも思った、個人的でいようと思った、好きな人が好きです、好きな人が好きです、好きな人だけぼくは好きです、あなたが人を殺しても、ちゃんと事情を聞いて、そのあと多分味方すると思います