2019/10/13

働いて、お金を稼いで、暮らしをする人の尊さを噛みしめている。昨日は引き続き部屋を片付けつつ、髪を切りに行った。ついこないだのことと思っていたけど2ヶ月くらい経っていた。すごい速さで時が過ぎる。おれは良くなっているが時間の速さにはあまりついていけている気がしていない。でも多分、永遠についていけないんだと思う。心の準備など、いつだって出来るものではない。それはきっと人間のちっぽけさとイコールで、大きな運命や時の流れの中で、少しでも良い方向を向こうとしながら、迎えてくれるものを受け入れていくしかないんだろうと思う。それは悲しいことではなく、ただそういうものだという話。だって何も変わらないもの。私はただ私であろうとするだけ。いつ死んで、いつシアワセになるかなんてわからない。

髪を切るのは昔から苦手だったけど、いま通っているお店はけっこう好きで、切ってくれる人も好きで、嬉しい。そういうこともある。苦手なものがすきになったり、すきなものが苦手になったり、きっとしていく。嬉しさと寂しさがいつも混じる。

髪を切ったあとはいつもの人たちと一杯飲みに行った。店では蓮根を推していて、蓮根ばかり食べた。友達のひとりが「半年分のレンコンを食べた、一年分とは言わない」と言っていて、言葉選びの誠実さとおかしさに安心した。トイレに入ったら壁の向こうからコンコン、コンコンと謎のリズムが聞こえてきたので、都市伝説みたいだなと思い、意味もなくコンコン、と返してたらトイレに入ってきた人に見られて少し恥ずかしかった。

飲んだあとは公園まで散歩して、アスレチックを一周した。すべり台を2、3回すべった。夜の公園には若者がたくさん座っていて、そんな中で本気で遊ぶ、20代後半と30代。そのあと地下に潜るタイプの自転車置き場に降りて、大きな声を出して反響させたりして遊んだ。「G/F」という仕切りの文字が「GIF」に見えて、「PNGはどこだ」「JPEGはどこだ」なんて馬鹿な会話をして、別れた。

家に帰って北海道の友達と電話をし、少し歌った。北海道に住んでいる別の友達からも連絡が来て、音楽についてなど話した。お互いに頑張ろうなどと偉そうに言った。おれは頑張っていないので、少しやる気を噛み締めた。

その後、近所に住んでいる大学時代の友人から銭湯に誘われ、向かう。湯と水と交互に浸かりながら、仕事の話などをした。銭湯を出てからコンビニでジュースを買って、公園で少し話した。奴とは大学時代、バンドを組んでいて、当時の話や、作った曲の話などをした。あの時にしか作れない、良い音源を作ったと思う。今はもっと良い曲を作れるけど、あの時にあの気持ちを形に残せたことが嬉しい。

寒くなってきて家に帰るととっくに深夜で、充電の切れたiPhoneを復活させると、大好きな友達から「よった」と一言LINEが届いていた。返すと返事がきた。嬉しかったけど夜更かしを心配した。買ったばかりのBluetoothスピーカーでスガシカオをかけながら、いつのまにか眠っていた。明日は頑張ろうと思って寝た。