またむね

身体が溶けてなくなっていく。玉ねぎの皮みたいに剥いで剥いで削ぎ落としていった先に何があるかなんて、そんなことに想いを馳せることもなくなって久しい。「本当」なんて、そんなとこにあるわけじゃないと今は思ってる。本当、永遠、さよなら。さよならだ〜。全員いつか死ぬから本当にさようなら。忘れないようにしなくちゃ、ひとはひとりだってこと。すぐ隠そうとする、ほんとのこと。この胸の内を知るのはおれだけだってこと、だから美しいし、だから切ない。それは素敵なことだ。大切なのは心だ。