とがる

とがってるかなりね、わかるだろ

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2017年最高のフレーズじゃないか?

 

 

忘れるということ。覚えるということ。思い出すということ、知るということ。馴染むということ剥がれるということ。

慣れると飽きるは違うぜ、というフレーズを知ったのはおそらく2010年のことだった。生きるのには、水のような覚悟が要る。前を向くというのは切り捨てるということだったのだろうか。おれは受け入れることだと思った。言葉はいつだって後付けなのに、そう何度も繰り返してきたおれ自身がいちばんカタいからスッポリと抜け落ちてしまう。言葉は言葉だから、流動する人の形にはハマらない、だからおれは、と付け加えた。あいつにとっては知らん。

さて、話を戻すと受け入れるということ。切り捨てるにも受け入れるにも主体が必要だ。だから切り捨てるには冷徹な刃が要るし、受け入れるには器が要る。身体には目がある。しかし心には目がない。なれば他人の心より自分のそれの方がわからないのは自然なことだ。ここでいう器とは心の話なので、見えないものを定めるのは難しい。難しいことをこなすには集中以上に馴染むことが大切だと思う、習慣は魔物だと太宰治も言っていた。逆に言えば繰り返してきたことほど高い強度でおこなうことができる。いつか呼吸をするように生きたい。歩くように生きたい。泳ぐように生きたい。そのためにやるべきことをやる。人間になる。人間になりたい。おれは人間になりたい。

ねえ、永遠ってあると思う?きっと大切なことは永遠があるかどうかでなく、永遠だと思って生きることだと思ったよ。とがるってきっとそういうことだ。とがるってきっと、そういうことなんだ。