あい しんく あんしん

あいするにはからだとこころがいる、おれにはこころがない。それはながれるみずのさきにうつわがないように。うまれたきせつのなまえをしらないように。いたみをいたみとしること。あなたとおなじけがをしても、おなじいたみにはならないということ。からだがからだであるということ。ひとつにはならないということ。しらない。というより、しっているが、ない。おれにはこころがない。花火はただの火だった。星はただの光だった。おれにはからだがある。爪を噛む。そういう匂いがする。あんしんをしらないということであんしんをしたい。おれには、こころが。あいを、するには。