透明は無色ではない

透明は無色ではない、あっという間に2020年。年末年始は毎年1年を振り返っていたがそんな余裕はなかった。出会いと別れが沢山あった。それはいつものことだけど、というかきっと自分が認識している以上にいつの間にか出会ったり、別れたりしているものなのだろう。さよなら人間。特別なことでないと思える日々だった。わたしはわたしよ、心があるもの。生きる。君が生きても死んでも関係ないよ。この地平に対して微妙な高さで世界線がズレていて上から見ると同じ世界に見えるけどね、微妙に交わっていないんだ。だから二度と会えなくても変わりない。認知の世界で愛しいものを愛おしむだけ、だからそのために音楽と愛と言葉がある。色を差す、ひとつ差すと裏返る、そうして転がるようにいつか終わりに立つ。まだ見ぬあなたに会えることと、まだ見ぬあなたに会える自分に祝福を。こころとからだがある。わたしは震える。いいにおいのする方へ、溺れながら泳ぐに憧れて、あぶくを吐きながら水底を歩き続ける。でも強くなる。さよなら、さよなら、さよなら。さよなら。噛み締めるように、そうであるならせめて、の言葉を持つ。ああ、希望のすべてをあますことなく。色光甘み。いろひかりあまみ。