ワンダー

肉体に宿る精神、正しい身体に宿る精神以外を信用しないと言った人のことを心から信頼している。習慣は魔物だと大宰は言った(記憶があるんだけど検索しても全然出てこない)。簡単におかしくなったり正しくなったりするから、本当の自分なんて薄氷の上に立つような曖昧さしかない。というか全部俺だ、覚悟しろ。貴様に猫の陽だまりより暖かい優しさも、刺々の沼よりも険しい不快さも与えてやる。俺という点が在るのではなく、俺という幅が在るのだと思うと少し楽になった。振れ幅が存在だと言ってくれた妖精さん。でももういいのだ、おれはおれの意志で存在していく。またいつかあなたと音楽の話ができますように。