小雨が燦々と降る夜はエモい

詩、もしくは思想

いつだって誰かを何かを嘘を本当を

悲しみは変わらず横たわっていたとしても、とりあえず置いておくのがとても上手くなった。見つめても仕方のないもの、作曲はもしかしたら唯一それを見つめていてもいい瞬間だったのかもしれない。自分の感情は自分しか知らず、自分が死んだら初めから無かったことと同じになってしまうから、自分だけは全部覚えていなくちゃ、そんな気持ちで自分の感情に執着を続けていた、のだと思う。暇だったのだと思う。今や覚えていられない、あまりの情報の量についていけない。日々が虚しく過ぎる、そのたびに、自分が今日そんな日々を選んだことを責めるが、それも後回しにして、ページがめくられる。積み重なっていくめくられない感情のページ。悲しみに目を向けると足が止まってしまうから目を背けるけど、だからといって足を進めるわけでもない。泳ぐように生きる人に惹かれ、そのたびに溺れるように生きる自分のはしたなさに辟易する。ねえ、選ばなくてはいけないのだろう。これまでも選んできたけど、あまりにも愚鈍なんだ。深い感情は胸が痛いけど、浅瀬で感情の波を遊ぶことは、だらしのないことだ。聡明とか光とか美しさとかそういう言葉を口に出すのが恥ずかしい。好きって知ってる?嫌って知ってる?言葉って知ってる?心って知ってる?知らないと言い切ることもできない、多分私はどれも持っていないから。