小雨が燦々と降る夜はエモい

わかってもらえなくてもいい 日々の記録

地平の果てまで

さよなら。さようなら。左様なら。そうならねばならぬのら、別れましょう。この国の別れ際の言葉は、冷たい覚悟と共にある。この言葉を想う時、二度と会わないだろうと思われるひとのことを思い出して、意識が天国へ逝きかける。その全てが、左様ならば、というものだったと思う。ああ、あらゆるものは水が高きから低きへ落ちるが如く、自然に、収まりのよいところへ収まるものなのだなあ。悲しい。悲しい悲しい悲しい。おれが大事に思った誰かにとっておれは大事じゃなかったり、おれを大事に思う人のことをおれは大事じゃなかったりする。自然だ。水は燃やさないし火は凍らせない。自然だ。誰かが誰かであることを許すのなら、おれがおれであることが無くならないのなら、この惑星に空気はあるし、あなたに体温があるし、なのにこの感情はどこにもない。おれだけが知っている。どこにもないのに。そうか。おれしか知らないものが、この世には多すぎる。