小雨が燦々と降る夜はエモい

詩、もしくは思想

混じり気のないもの

以前「愛について考え続けることは愛そのものに限りなく近い」という考え方を見かけた。そうなんだろうか。その方は「なんだかすごく助けられたような気になったのと同時に、やはり愛を確実に理解することは一生無いのだろうなと思った」と言っていた。これは直感だけど愛とやさしさは属性が近いところにあると思う。それと、うつくしさも。やさしさについて考え続けている。ぼくはうつくしさを知らない。カネコアヤノの「うつくしさも知らないやつ」という詞が少し刺さる。考えれば考えるほど境界線は曖昧になっていき、何にも怒ったり悲しんだりできないなと思う。何かを言い切ることが苦手だ。だから誰かのことを祝福できることはとてもありがたい。混じり気のない気持ちで居られることなんてそうそうない。透明にしてくれてありがとう。「そのままの君で居てね」と言ったら「ふざけるな」と言われたことを思い出した。このあいだ生まれて初めてお花を買った。すぐ枯れてしまうし、小さい頃には何の意味もないと思っていたけれど、ただうつくしいということが、ただうつくしいということを飾ったり誰かに贈ったりできるということが、尊いのだと気付いた。混じり気のないもの。うつくしさの意味をまたひとつ知った。