小雨が燦々と降る夜はエモい

思うままに綴る詩、もしくは思想

さいきんTHE NOVEMBERSを聴きっぱなしている、他に話せることが無いくらい。『Before Today』に付属のライナーノーツを読んだけどとても良かった、特にギターのケンゴマツモトの。各アルバムへの言及全てに「快進撃」という言葉が入っていた。随所随所にボーカルの小林祐介の才能への尊敬が記されているところも良かった。"「自分たちの運命を良くするんだ。」おっさん四人が心に誓い作った。"という一文にグッときた。自分たちの運命を良くする。運命ってもう決まってるものなのに、良くするんだっていうの、なんとなくストン、と腑に落ちた。意思と意志を感じる文だった。他のメンバーの文体それぞれからも、自らのバンドへのリスペクトみたいな精神が滲み出ていて、理想的なバンドだと思った。音楽は音楽なんだけど、これを読んでからだとまた聴こえ方が変わってきそう。音以外の情報によって音楽の聴こえ方が違ってくるのは純粋じゃないような後ろめたさに似た気持ちも起こるけれど、悪くないとも思う。人を聴くのだ。それも音楽の面白さというか、ぼくは結局モノでなく人に興味があるのだという、20代前半の頃に繰り返し言っていたことを改めて思った。東京に来てから、それとも働き始めてから、トシをとったから、何がきっかけかはわからないけれど、少し怖くなってしまった、人が。強く、堅く、頑なに信じてきたものが崩れていく。当たり前だ。何も知らない頃に思い込んでいたものばかりなのだから。それは混ざり合い純粋を失っていくということなのか、清濁を併せ持ち深化するということなのか、どちらにせよ恐ろしい。手の届かない速さの濁流に乗って、手の届かないところへ自分が流れていってしまうのが恐ろしい。今日は東京へ来て知り合った大好きな人の誕生日だった。東京へ来てなかったら出会ってなかった人が居て、そういう人のために何かを祈れることが、この街に来てよかったと思わせてくれる。傷付いても。ぼくはぼくのままで居られなくてももういいけど、キラキラ光る石を持っていたい。見つけたい。