小雨が燦々と降る夜はエモい

わかってもらえなくてもいい 日々の記録

季節の中だけで終わるものは夏だけ、と昔インターネットで見かけた。春は来るし秋は冬へと変わるし、夏だけが終わるとされるらしい。夏は目に見えて熱く、明るく、眩しい季節だがぼくにはむしろ逆の感触をおぼえる。光が消える。熱が消える。思い出が過去になる。夏は喪う季節だ。熱にうなされ、白昼夢によろめき、幻を追う。死に近しい季節だ。実際はどうかわからないが、何かを失った記憶は、夏のことばかり思い出す。終わりを印象づける何かがあるのかもしれない。見えないものはある、見えないだけで。空気も音もあるのなら、黒い朝も白い夜もある。●●が好きだったマンガを読んだ、最後に会ったのはいつだろうと思う。二度と会えないのだとしたら、生きているのも死んでいるのもおんなじなのだろうか。夏には魔物が棲んでいる。気怠さと溌剌さが同居している。眩さにシの冷たさが隣り合っている。夏が終わってしまった。冷たくなる光、予感がなりを潜める。さみしさとさむさはどちらもさで始まる。さ、には青が住んでいる。生きてるだけでも素晴らしいはずなのに美しく生きなくてはと思ってしまう。もう半歩で積み木が崩れる。ぼくはもうどうなってもいい、そういうあの瞬間がまた欲しくなってしまう。あの日。散歩が好きだったことをふと思い出した。