小雨が燦々と降る夜はエモい

わかってもらえなくてもいい 日々の記録

ひとりみ

夜の海へ行った、海なんて遠いイメージしか無かったけど思ったより近くていつでも行けるなと思った。一回行ってみたらどこでも行けるし、一回やってみたら何でもできるんだよな、というのはもちろんわかっているんだけど気持ちは億劫だしやっぱり少しこわい。何かに誘われるように浜辺へ向かう、ボロボロのサンダルは海水を吸い、ぼくの足は泥まみれになってしまった。払う時に砂の粒を見た、黒とか茶とか白とか、ひとつひとつ大きさも違った。「砂」じゃなくて、一粒一粒がこの地球に生まれた物質の、自然によって整えられた形だと気付いた。この世の全てどころか、そんなこともぼくは知らない。そういうことに気付けるような気持ちで生きていたい。ぼくは独りだと思った、この場合の独りは、良い意味での独り。あの夜の海を見たのも知ったのもこの世でぼくだけだ。嬉しいような切ないような感じになって、人に会いたくなった。そしてこれはきっと正しい、人への会いたさだと思った。正しい気持ち。正しくない気持ち。感情を大事にしようとすればするほど、機械的になることが必要になってくると最近思う。してはいけないことをしないこと。したいことを確実におこなうこと。誰かが遠くへ行っても優しく見守れること。大切なものが壊れても受け容れられること。何度殺されかけても未来の砂場から希望のひと匙を掬おうとすること。壊れてもいい約束がしたい、約束ができるということを確かめたい。そういうものを大事にできるような気持ちでいること。きもち。どうしても信じられるものが無いから、足を撫でる波の感触を思い出している。

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