2016-06-24 肺とオレンジ 日々と思考 ここではなんにもなかった、どこに逃げたってどこにもいけないのだとしたら、逃げきれないぼくのほうが恥ずかしいのであった、ゆらめく蜃気楼のような、蔓延るデング熱のような、笹鳴く、ほどなく生きる、たった一秒を生きることがこんなにも難しい、いち、にの、ぽか〜ん、透明な肉体も淀めく夜もきみの思い出に勝てやしない、うつくしいひを