純粋なものが好き、ハンデなしが好き、装備なしが好き、レベル1が好き、花山薫は凄い。
こんなに純粋厨なのに、いいことと悪いことだと、悪いことの方がしっかりとよく覚えている。
それって不平等だし不純だから、いいことだってちゃんと覚えておくクセをつけようと思う。
あの子がもう僕の右目なんて要らなくなったって、あの子が欠けたものを忘却で埋めて生きていったって、ぼくの借金の返し方がわからなくったって、ぼくが人間になれなくたって、神様になれなくたって、忘れたくない。忘れたくない。忘れたくない。執着は無意味だなんて言われたって、ぼくはぼくだから、重たい身体を引きずって、生きていくつもりしかないんだ。
明日はななちゃんの前で歌う。
ななちゃんが持ってないものをちゃんと出すつもりでいる。
きみが生きていてくれて本当に嬉しい。
ぼくの浅ましさなんて朝焼けと共に溶けて仕舞えばいい。