小雨が燦々と降る夜はエモい

わかってもらえなくてもいい 日々の記録

終わったもの、終わらないもの、これからのこと

終わりが怖い、いつか終わることが本当に怖くて怖くて、終わらせなきゃいけないことも先延ばしにしてしまう癖がある。そういえばまだドラクエ7も8もクリアしていない。

でも思い返してみると、終わりがないものに救われた試しなんて無い。終わりがあるから輪郭が生まれる。終わりがあるから始まったことに気が付く。終わりがないと形にもならないだなんて、むかつく。
さらに思い返してみると、愛おしいのは終わったものばかりだ。
"終わってくものばかりみてしまう だからさらさら生きられないんだ"
ぼくの好きな大森靖子さんが歌っていた、よくわかるが、あの人はいつも未来ばかり見ているような印象があった。少し意外だったし、おんなじなのかと思うと、少し嬉しい。
自分の弱みを他人も同じように持っていると思うと嬉しい。歪んでいる。小さな歪みも今は気に食わない。
 
ぼくの父親は倹約家で、ぼくに贅沢をしないよう躾けた。もったいない。幼い頃、父が口にした言葉で最も記憶にあるのは「もったいない」という言葉だ。
そのせいだと思うが、この「もったいない」という言葉は僕の身体と心に、呪いのように染み付いていて、それは人生にも適用される。
死ぬのがもったいない。ウン十年、もしかしたらウン百年生きて、結局死んで全部終わる。なかったことになる。
5歳の時に、幼稚園の階段の踊り場で薄々気付いてしまった。薄々だったものは年を経るごとに濃くなっていき、何だか色んなことにやる気がなくなってしまった。
どんなに努力しても、何にも残せなきゃ意味ないし、そもそも全部終わるんだから、努力と時間がもったいない。
 
でも人並みに、死ぬのは怖い。仲間外れも怖かったし、将来も怖いから、周りと同じように過ごしていけるような努力をしたし、一生懸命勉強して、良い大学にも入った。でもそれは生きるためではなく、死なないためだったから、人にも、人未満にもなり切れない中途半端な自分が情けない。
 
もったいないの話。
どうせいつか終わるんだから、努力がもったいないというのと同じだけ、もう一つもったいないものがある。
それは自分という存在だ。
ぼくには才能がある。ぼくは特別だ。ぼくだけじゃなくて、もちろんあなたにも。あなたも。
 
何にもしたくないなあ、そう思いながらも、ぼくはぼくの持っている才能を発揮せずに死んでいくのかなあ、そんな風にも思っていて、昔から気まぐれに、絵を描いてみたり、演劇をしてみたり、映画に出てみたり、色々なことに手を出してみた。
でもどれも楽しかったし、どれにも満足しなかった。何より、それを本当に好きな人たちの輝きや熱量が眩しくて、ダメになってしまった。
 
それでも何かにすがっていたくて、大学時代に音楽を始めた。絵も演劇も、映画を作ったのも、誰かの付き添いだった。初めて、自分で曲を作って、ライブをした。そのあと、自分でメンバーを集めてバンドを組んだ。歌を歌うのは昔から好きだった。
 
音楽がいちばん好きなのかどうかは、今でもわからない。でも、自分の力で何かを出来たことが嬉しかった。その頃、大学のみんなは就活に向けて動き出していた。ぼくは1年間大学を休学した。
 
休学をしたって話をすると、皆「すげー本気じゃん」みたいな反応をする。でも別に本気でもなんでもない。音楽で食っていきたいという訳でも、そんなにない。
ただ、まだしばらく続けてはみたかった。
大学を卒業した後もバンドを組むためには、大学に在籍している間に出来るだけ経験値を得ておかなくてはならないと思った。
それに何にもしてこなかったこのままよりは、1年間音楽に打ち込んだほうが企業面接で話すことも増えるだろうという打算もあった。
 
休学をしてからの1年間、お金と体力の許す限り、ライブをしたし、ライブを観に行った。楽しいばかりではなくて、どちらかというと苦しいことの方が多かった気もするけれど、休学してしまった手前、何かをしなくてはという強迫観念も後押しになっていたと思う。あの1年間がいちばん新しい出会いがあったし、人と話した。新しいこともした。自分の人生が始まったような感じがしたイベント、その1。
ちなみにその時やっていたバンドの音源はこちらで聴けます。
 
人生が始まったようなイベントその2は、大学を卒業して、東京に出てきたことだ。
休学中にも何度か遊びに来たこの街は、北海道という島で生まれ育ったぼくにとって全てが輝いていた。
人の夢や欲望でゴテゴテしていて、スピードの速い、巨大な生き物のようなこの街で、暮らしてみたいと思った。
 
この街で暮らし始めてまだ4ヵ月程度だけれど、思った以上に日々のスピードが速い。
もうすでに、こっちでたくさん面白い人と出会った。その出会いのほとんどが、音楽をしていたことがキッカケだ。音楽してたら面白くて尊い友達が沢山できたよ。サイコー。
 
それと、前述したようにぼくは大森靖子さんというシンガーソングライターが大好きで、彼女をテーマに、大学の卒業論文を執筆した。60000文字以上書いて、教授の評判もそれなりに良かった、力作だ。
それが大森靖子さんの目にも入り、それがきっかけで、自分と同じように大森靖子さんのファンの方たちとお知り合いになることができた。
 
話がどんどん逸れてきた。
そう、つまり、グダグダ言ってないで何かやってみたら良いことがあったよ、って単純な話だ。
あんまり単純すぎて、人生だとか、才能だとか、考えていたことが馬鹿らしくなってくるくらい、単純な話だ。
死ぬまでにぼくが自分の才能をどれだけ発揮できて、どれくらい「もったいない」の呪縛から逃れることができるのかはわからないけれど、とりあえずいま目の前の、出来ることをやってみようと最近は思っている。
 
 
地下室TIMESというウェブマガジンのライターになりました。

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最近あげた動画です。PERIDOTSという人の名曲をカバーしました。

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いちばん最近のライブ動画です。自分の曲を歌っています。

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